意外と知らないテレビ回線の引き方
2025.06.14
2025.06.14
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家を建てる際、「新居でテレビを見たいけれど、何をどう選べばいいのかわからない…」と悩むことはありませんか?現在は「地上波アンテナ」「BSアンテナ」「ケーブルテレビ」「ネットテレビ(IPTV)」など、受信方法が多様化しています。この記事では、戸建住宅を想定し、受信したいチャンネル(地上波・BS・ケーブルテレビ・ネット番組)ごとに必要なものや特徴、コスト面での違い、さらにはテレビ本体やチューナーまわりの注意点まで、幅広く解説します。
必要なもの
・地上波用アンテナ(UHFアンテナ/八木式アンテナ、またはデザインアンテナなど)
・同軸ケーブル(一戸建てで屋根上設置する場合は屋外配線用、防水・耐候性のあるものを選択)
・ブースター(受信環境が悪い場合、信号を増幅する機器)
・分配器(複数台のテレビに分岐する場合)
特徴
・電波塔(東京タワーやスカイツリーなど)から直接受信する方式。
・初期導入費はアンテナ本体+取り付け工事費で約3~10万円程度(地域や屋根形状、ブースターの有無による)。
・メンテナンスはアンテナの向きズレや劣化、換気扇などからの風当たりで向きがずれることがあるため、数年に一度のチェック推奨。
・屋外アンテナが景観を損ねる場合、デザインアンテナ(フラットパネル型)や壁面取り付け型を選ぶケースも増加中。
必要なもの
・BS/CS対応パラボラ(円盤)アンテナ
・衛星放送対応チューナー内蔵テレビ、または外付けチューナー(テレビにBS/CSチューナーが内蔵されていない場合)
・ブースター(必要に応じて)
特徴
・衛星放送(BS/CS)は、リモコンの「BS」「CS」ボタンを押して視聴。
・地上波と同様にアンテナ設置工事が必要。初期費用は約3~7万円程度。
BS放送(無料チャンネル):BSデジタル(BSデジタル110度)でNHK BS1・BSプレミアムなどを視聴可能。追加の利用料は不要(ただしNHK総合と同様、NHK受信料を支払う必要あり)。
BSの有料チャンネルやCS放送(スカパー!など):別途視聴契約(月額1,000円~)や、さらに専用チューナー/録画機器が必要になる場合がある。
必要なもの
・ケーブルテレビ事業者との加入契約(基本プランやオプションプランを選択)
・建物外壁まで引き込まれた同軸ケーブル(屋外~屋内をつなぐ配線)
・セットトップボックス(STB)/チューナー(各社から貸与/レンタル)
・(オプション)デジタルレコーダー/ハイブリッドチューナー(録画や多チャンネル同時視聴がしたい場合)
特徴
・地上波・BS・CSのほか、地域情報チャンネルや専用の映画チャンネル、スポーツ、外国語放送など多彩なラインナップがある。
・屋外アンテナ不要:ケーブルが宅内に引き込まれれば受信可能。屋根裏や引き込み経路が目立たないため、景観を損ないにくい。
月額料金+初期工事費:基本プランで月額約3,000~6,000円程度、オプションを追加する場合は加算。地域やプランによって異なる。
集合住宅向き・戸建向き:集合住宅ではあらかじめケーブルが引き込まれている場合が多く、初期工事費が安いことが多い。戸建の場合は引き込み工事(約2~5万円)が必要。
リモコン問題:チャンネル等を変更する場合、テレビの付属のリモコンは使えず、ケーブルテレビ専用リモコンでの操作となる場合がある。
必要なもの
光回線契約(FTTH:フレッツ光・auひかり・NURO光など)
・プロバイダー契約(NTT東西・KDDI・ソニーネットワークコミュニケーションズなど、光テレビオプションを取り扱っているプロバイダーを選択)
・光テレビ用チューナー(STB):事業者からレンタル・購入
・LANケーブル(テレビとチューナーをつなぐほか、Wi-Fi対応機の場合は無線接続でも可)
種類・サービス例
NTT東西「ひかりTV」:地上デジタル・BS・専門チャンネルをIP伝送で視聴可能。チューナー1台で4K/フルHD放送に対応。録画機能は外付けHDD(チューナーにUSB1ポート)。
KDDI「auひかり テレビサービス」:専用チューナーを設置し、地デジ・BS・CS・専門チャンネルを配信。
ソニーネットワーク「NURO 光 for マンション 光テレビ」:対応エリア限定でサービス提供。
各CATV事業者のIPTV化サービス:地域ケーブル局が自社ネットワークを活用し、IPTVを実現している場合もある。
Pickup: 光テレビ(IPTV)
近年、屋根にアンテナを立てなくてもテレビ視聴が可能な「光回線を使ったテレビサービス(IP放送)」が注目されています。以下ではその特徴と必要な機器、導入時の注意点をまとめました。
特徴とメリット
アンテナ不要でスッキリ設置
光ケーブルを利用してテレビ信号をIP伝送するため、屋根上の地デジ・BSアンテナが不要です。マンションやデザイン重視の戸建て住宅にもおすすめで、外観を損なわずに設置可能です。
多チャンネル視聴が安価に可能
基本の地上波・BS放送に加えて、映画・スポーツ・音楽・ドキュメンタリーなど多彩な専門チャンネルを選択可能。追加料金はかかりますが、基本プランは月額1,500~3,000円程度と比較的リーズナブルです。
4K・フルHD放送にも対応
チューナーを4K対応モデルにすることで、高画質な4K・フルHD放送の視聴も可能です。近年の大画面テレビにぴったりのクオリティです。
録画には制約もあり
注意点として、チューナー1台ごとに接続できるUSB-HDDの数や同時録画数に制限があります。録画を多用する家庭では、事前に仕様確認が必要です。
注意点:光回線が前提のサービスです
この受信方法は「光回線の契約が必須」となるため、テレビ単体では導入できません。つまり、「テレビだけ見たい」というユーザーには向かない方式です。
ただし、インターネットや電話とセットで契約することで、トータルコストが抑えられるケースも多く、通信費の見直しも同時にできるのが魅力です。
ルーター設置で家庭内Wi-Fiも快適に
光回線導入時に無線ルーターを設置すれば、テレビだけでなく、スマホ・PC・スマート家電など、家中でWi-Fiが使える環境が整います。動画配信サービスやゲームの通信も快適に利用でき、生活全体のデジタル環境を底上げするメリットも。

立地・見通しの確認
電波塔の方向:地上波なら最寄りの電波塔(東京近郊なら東京タワーやスカイツリー)を確認し、直線距離・見通しが確保できるかを調査。周囲に高い建物や樹木がある場合は受信障害が発生しやすい。
BSの場合は南向き:BSアンテナは衛星を衛星軌道上の特定の位置(南西の角度など)で捉える必要があるため、屋根上に設置する場合は周囲建物との距離に注意。
アンテナの種類を選ぶ
八木式(ブースター不要のシンプル構造) vs. デザインアンテナ(フラットパネル型)
八木式アンテナ:性能が安定しており、ブースター内蔵または外付けブースターとの組み合わせで遠距離受信に強い。ただし外観が目立つ。
デザインアンテナ:筐体がコンパクトで屋根面や外壁にすっきり取り付け可能。最近は多くの住宅メーカーが標準採用。高感度タイプも増えているが、極端に受信環境が悪い場所では別途ブースターが必要な場合がある。
配線・ブースターの検討
屋内配線ルート:アンテナ設置位置からリビングなどテレビ設置場所までの配線ルートを確保。屋根裏を通すか、壁面を露出配線するか。施工業者に事前にルート確認を依頼。
マストの高さ:周囲より十分高く設置することで受信品質が向上。地域の電波状況に応じて、標準マスト(約2~3m)か、延長マスト(約5m)かを選択。
ブースター/分配器:複数の部屋(寝室・子ども部屋など)に同軸ケーブルを分岐する場合は、屋外ブースター+分配器の設置が必須。信号減衰を防ぎ、部屋ごとに安定した映像を配信。
費用の目安
地上波+BSアンテナの設置工事(標準マスト・ブースターなし):約6~10万円
ブースター+分配器を追加した場合:+約2~3万円
デザインアンテナの場合(屋根裏施工込み):約5~8万円
ケーブルテレビ事業者の選び方
エリア対応状況を確認:全国的に展開している大手(J:COM)や、地域密着型のケーブル局(〇〇ケーブルネットワークなど)。戸建エリアごとに対応事業者が異なる。
提供チャンネル数・特徴を比較:基本プランに含まれる地デジ・BS/CS数、有料チャンネルやオンデマンドサービス、ネット・電話とのセット割引などをチェック。
初期工事費・月額料金:初期工事費は比較的安価な場合が多い(約2~5万円)。月額は基本プランで約3,000~6,000円程度。
引き込みから宅内配線までの流れ
屋外引き込み(同軸ケーブル)
地面から屋根裏または外壁にキャビネット式の引き込み口まで同軸ケーブルを配線。
屋内分配・チューナー接続
リビングや各部屋に分配器を設置し、各テレビ端子(F型接栓)に同軸ケーブルを接続。
ケーブルテレビ専用のセットトップボックス(STB)/チューナーをテレビのHDMI入力に接続。視聴開始。
ケーブルテレビで必要になる機器例
セットトップボックス(STB)/チューナー:事業者からレンタル(無料または月額数百円の場合あり)。
ハイブリッドレコーダー:地上波チューナーとケーブルチューナーを内蔵し、2チャンネル同時録画可能な製品もある。録画番組をケーブルチャンネルと共用することが可能。
リモコン:ケーブルテレビ専用リモコンを使うケースが多く、複数台のリモコン操作が煩雑になりやすい。汎用リモコンを別途購入して一元管理する方法も検討。汎用リモコンメーカーへのリンク追加
費用の目安
ケーブル引き込み工事:2~5万円程度(地域や建物状況による)
月額基本料金:3,000~6,000円程度(チャンネル数によって変動)
オプションチャンネル追加:+500~2,000円/月(プレミアム映画チャンネル・スポーツなど)
ハイブリッドレコーダー購入:20,000~50,000円程度(レンタルの場合は月額数百円~1,000円程度)
主要IPTV(光テレビ)サービスと対応プロバイダー例
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サービス名 |
提供事業者 |
月額料金(目安) |
特徴 |
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NTT東西/OCNなど |
1,500~3,000円程度 |
地デジ・BS・専門チャンネル(VOD含む)をIP伝送で配信。4K対応プランあり。録画は外付けHDDのみ。 |
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auひかり テレビサービス |
KDDI/UQコミュニケーションズ |
1,500~3,500円程度 |
地デジ・BS・CS(有料チャンネル含む)を配信。auスマートバリュー割引あり。 |
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NURO 光 for マンション 光テレビ |
ソニーネットワークコミュニケーションズ |
1,200~2,500円程度 |
マンション限定。専用チューナーで地デジ・BS・CS視聴可能。高速通信とのセット割引あり。 |
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J:COMのIPオプション |
2,000~4,000円程度 |
ケーブルTVと光テレビ(IP方式)を選択可。セット割引でネット+電話+テレビがお得に。 |
契約時の注意点
最低利用期間・解約金:多くの光テレビサービスでは2年契約や3年契約が一般的。期間内解約時の違約金がかかる場合があるため、契約前に確認。
チューナーのレンタル料:基本的には無料で貸与されるが、紛失時には実費請求となるケースも。
インターネット回線速度:IPTVは映像ストリーミングのため安定した回線速度(下り100Mbps以上)が望ましい。無線LAN(Wi-Fi)で接続する際は5GHz帯へ対応した機器を使い、チューナー付近にアクセスポイントを設置すると安定しやすい。
プロバイダー選びのポイント
セット割引の有無:ネット回線・電話・テレビをまとめることで、月額料金の割引が適用される場合が多い。
エリア対応と提供コンテンツ:光テレビを扱っていないプロバイダーもあるため、事前に対応エリアを調べる。地域限定のケーブル局がIPTVとして提供している場合もあるので、最寄りのケーブル局にも確認。
4K/8K放送対応状況:4K対応チューナーがあるかを必ずチェック(4K放送は4Kチューナー+4K対応テレビが必要)。8K放送は現段階ではほとんど家庭向けに普及していないものの、将来性を考える場合は対応チューナーの有無を確認しておくと安心。
受信方法ごとに必要な初期費用と月額料金を比較し、NHK受信料やBS視聴料なども含めてまとめます。下表はあくまで目安であり、地域やプラン、建物状況によって変動しますので、最終的には各業者への見積もり依頼を推奨します。
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受信方法 |
初期費用(目安) |
月額費用(目安) |
備考 |
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地上波アンテナ |
アンテナ本体+工事:3~10万円 (ブースター・分配器込みなら+2~3万円) |
0円(受信料のみ) ※NHK受信料+約月額2,230円~ |
・NHK受信料は地上契約で年額約26,640円(月2,220円~) ・ブースター設置でメンテ費用が別途発生する場合あり |
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BSアンテナ |
BS/CSアンテナ+工事:3~7万円 |
0円(受信料のみ) ※BS無料チャンネルはNHK受信料に含む |
・BS有料チャンネルを視聴する場合は別途チャンネル契約料が必要 |
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ケーブルテレビ |
引き込み工事:2~5万円 チューナーレンタル:無料または月額数百円 |
月額3,000~6,000円(基本プラン) +オプション+500~2,000円 |
・NHK受信料は別途支払い必要(ケーブルテレビ経由で支払う場合もある) ・レコーダーレンタル料が別途発生する場合あり |
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ひかりTV(IPTV) |
チューナーレンタル:無料(契約期間中) 回線工事:実質0円(既存回線があれば不要) |
月額1,500~3,000円(基本プラン) +チャンネルオプション500~2,000円 +ネット使用料 |
・NHK受信料は別途支払い必要 ・録画する場合は外付けHDD(2TB以上/1~2万円程度)が必要 |
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光テレビ(auひかり等) |
チューナーレンタル:無料(2年契約など条件付き) 回線工事:実質0円(既存回線があれば不要) |
月額1,500~3,500円(基本プラン) +オプション費用+ネット使用料 |
・NHK受信料は別途支払い必要 ・4K放送は4Kチューナーが+月額500~1,000円程度 |
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ポイント
NHK受信料
地上契約:月額約2,220円(年額約26,640円)
衛星契約を追加すると、BS受信料が別途加算(月額432円程度)。
ケーブルテレビやIPTVを契約しても、NHK受信料の支払い義務は継続するため注意。
ケーブルテレビ vs. IPTV
ケーブルテレビは「基本プラン+オプション」を自由に選べる一方で、月額が高め。
IPTV(ひかりTVなど)は光回線契約が前提だが、基本プランが安価で、4K放送対応まで揃っている。
録画環境を整えたい場合、ケーブルテレビではハイブリッドレコーダーをレンタル・購入する必要があるが、IPTVでは外付けHDDを接続するだけで録画可能。
NetflixやUNEXTの様な動画配信サービスのみ視聴するのであればスマートテレビという選択肢も良いでしょう。
ケーブルテレビのレコーダー
単体録画機能付きSTB:月額数百円程度のレンタル料で2番組同時録画可能なものもある。
市販レコーダー(Blu-rayレコーダーなど):HDMI入力が「ARC(Audio Return Channel)対応」かつ「外部入力録画対応」であるかを要確認。ケーブルチューナー→レコーダー→テレビの順で接続しないと録画できないケースがある。
リモコンの互換性
ケーブルテレビでは通常、専用リモコンが提供されるため、チャンネル変更などは地デジ/BS/CSの切り替えや録画機能の操作を別リモコンで行う場合がある。
汎用(学習)リモコンを購入して一元管理する方法もあるが、モデルによってはすべての機能を網羅できない場合があるため、事前にリモコンの対応機種表を確認することをおすすめします。
1 チューナーの有無と必要性
内蔵チューナー内蔵テレビ
購入するテレビ本体に「地デジチューナー×2」「BS/CSチューナー×2」など、複数のチューナーを内蔵しているモデルが多い。
チューナー数が多いほど「外付けHDDを複数同時に録画」「裏番組録画をしながら別の番組を視聴」などが可能になる。
BS/CS 4Kチューナー内蔵モデルを選ぶと、アンテナ設置後に追加チューナーなしで4K放送視聴が可能。
外付けチューナー(STB)
ケーブルテレビやひかりTV、auひかりテレビなどは基本的に専用STBが必要。
多くのSTBはHDMI接続前提で、録画用のUSB端子を搭載。USB HDDを接続すれば録画が可能だが、メーカーが推奨するHDD容量・対応モデルを必ず確認。
古い薄型テレビやファミリータイプの液晶テレビでは、内蔵チューナーが1基しかない場合があり、裏番組録画をするにはSTB+外付けチューナーで別途対応が必要。
4K/8K対応機器
4K放送を見るには「4Kチューナー内蔵テレビ」または「4K対応STB+4K対応テレビ本体」が必要。4Kチューナーは通常のBS/CSアンテナに加えて、4K BS/CSアンテナの設置が必須。
8K放送は現在、家庭向けの普及が限定的だが、将来的に導入を検討する場合は「8K受信用アンテナ(BS/CS 8K対応)」や「8Kチューナー」「8K対応テレビ」が必要となる。
豆知識|4K・8Kは地上波ではなくBS/CS放送が基本!
実は、現在の地上波では4K・8K放送は行われていません。
4K・8K放送の多くは「BS」「CS」または「IP放送(光回線経由)」が主な提供元です。
地上波は引き続きフルHD(2K)放送が主流。
映画・スポーツなど高画質が求められるジャンルは、BS・CSで4K対応が進行中。
つまり、4Kや8K放送をフル活用したい場合は「BS/CS環境」または「ひかりTVなどの4K対応IP放送」も視野に入れる必要があります。

光回線契約が前提
ひかりTVやauひかりテレビは、FTTH回線を利用して放送をIPで配信するサービス。したがって、別途光回線(NTT東西・KDDI・NUROなど)の契約が必要。
すでにインターネット回線を契約している場合は、オプションサービスとして光テレビを追加するだけでよく、新たにアンテナ設置が不要。
ただし、4K放送を視聴するには、下り最大200Mbps以上の安定した回線速度があるほうが望ましい。また、ルーター・チューナー間を有線LANで結ぶと接続が安定しやすい(Wi-Fiでも可だが、映像が途切れづらい5GHz帯を推奨)。
IPv6ネイティブの必要性
主要な光テレビサービスはIPv6 IPoE(IP over Ethernet)に対応しており、IPv6ネイティブ接続がないと速度が出づらい場合がある。契約するプロバイダーがIPv6対応かどうか、契約前に確認すること。
周辺機器選びのポイント
外付けHDD・録画機器
録画用途とHDD容量の関係:フルHD番組を1時間録画すると約5~10GB必要。BS4K番組は1時間あたり約25~30GB。最低でも2TB、できれば4TB以上の外付けHDDを用意すると安心。
対応フォーマット・モデル:メーカーやチューナーごとに対応HDDの「フォーマット形式」「USB規格(2.0/3.0)」が異なる場合があるため、購入前に必ず公式の「対応HDDリスト」を確認すること。
レコーダー内蔵テレビ:最近の液晶テレビや有機ELテレビには内蔵録画機能を搭載したモデルもある。USB HDDを挿すだけで録画機能が使え、別途レコーダーを買わずに済むが、録画機能の使い勝手や同時録画数に制限がある場合もある。
HDMI分配器・切替器
複数台のテレビを1台のSTBで共有したい場合、HDMI分配器を利用して映像信号を分岐する方法がある。しかし、ケーブルテレビやIPTVでは、STB側がHDCP(デジタル著作権保護)により分配不可となる場合があるため、分配器を導入する際は「HDCPパススルー対応」を必ず確認。
複数入力機器(ゲーム機・BDレコーダー・STBなど)がある場合、HDMI切替器(セレクター)を用意することで、1つのHDMI入力しかないテレビでも複数機器を接続できる。
リモコン・スマートリモコン
テレビ本体・STB(ケーブル/IPTV)・BDレコーダーなど機器が増えると、リモコンも複数必要になり、操作が煩雑に。
スマートリモコン(学習リモコン)を導入すると、1台の端末で多数の赤外線リモコン信号をまとめて操作可能。外出先からスマホで遠隔操作できる機種もあるので、導入を検討すると便利。
新築戸建でテレビ環境を整える際には、以下のポイントを押さえておくと失敗が少なくなります。
受信方法を明確化する
地上波のみでOKか、BS有料チャンネルやCS視聴、映画やスポーツチャンネルが必要かを検討。
ケーブルテレビかIPTVか。アンテナ設置が許されない立地(景観規制やマンション一棟での制限)ならIPTV一択の場合もある。
初期費用とランニングコストを比較する
アンテナ工事費 vs. ケーブル引き込み工事費 vs. 光テレビチューナーレンタル料・プロバイダー料金を総合的に比較。
NHK受信料、BS有料チャンネル料、ケーブルテレビのオプション料など、月々の支払いを合算し、予算と照らし合わせる。
機器構成と録画環境の整備
STBや外付けチューナーの台数、外付けHDDの容量、録画機能の制約を事前に確認。
複数チューナーや同時録画が必要であれば、チューナー数が多いテレビ、あるいは複数STB構成を検討。
将来を見据えた拡張性の確認
4K放送・8K放送への対応状況。今は地上波・BSだけでも、将来的に専門チャンネルや4K放送を楽しみたいなら、受信設備やテレビ本体をあらかじめ対応可能なモデルにしておくと安心。
スマートホームとの連携(スマートスピーカーでチャンネル切替など)を予定するなら、対応機器・互換性のあるハブを選ぶ。
「テレビ回線の引き方」は、単に工事を依頼するだけでなく、長期的なコストや将来の視聴スタイルを見据えて選択することが重要です。本記事を参考に、ご家族のライフスタイルに合わせた最適な受信環境を整え、快適なテレビライフを実現してください。
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