家は借りる派?買う派?選び方を徹底比較

2025.01.01

家を借りるメリット・デメリットと買うメリット・デメリット 

 

家は借りるか買うか

 

人生において、「家を借りるべきか、それとも買うべきか」という問いは、誰もが一度は直面する大きな選択です。

この選択には、経済的な側面だけでなく、自分や家族のライフスタイル、さらには未来への計画といった多くの要素が絡んでいます。

しかし、残念ながらこの問いに明確な正解はありません。

それぞれの選択には独自のメリットとリスクがあり、自分に合った答えを見つけるには、冷静に事実を整理し、将来を見据えた視点を持つことが大切です。

この記事では、「借りる」と「買う」の両方の選択肢を比較し、具体的な費用についても解説します。

また、戸建かマンションか、新築か中古かなどについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

 

目次——————————————–

家を借りるか買うかはライフスタイルを軸に考えることが重要

借りるメリットと買うメリット

戸建かマンションか?

トータルの費用は購入と賃貸でどれくらい違うのか?

新築か中古か?

・大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

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家を借りるか?買うか?はライフスタイルを軸に考えることが重要

 

 

冒頭書いた様に、家を買うか借りるかを考える時に大切なのは、自分や家族のライフスタイルを明確にすることです。

例えば、将来的に転勤や引っ越しの可能性がある人にとっては、家を「借りる」ことが自然な選択かもしれません。

賃貸であれば、住む場所を柔軟に変えられるため、ライフスタイルに合わせた自由な選択が可能です。

一方で、「家族の安定した暮らしを実現したい」「地元で長く生活したい」と考える人にとっては、家を「買う」ことが将来への安心感をもたらしてくれるでしょう。

このように、自分が目指す暮らしの形を明確にすることが、選択の第一歩となります。

 

 

借りるメリットと買うメリット

 

 

次に、「借りる」場合と「買う」場合、それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。

 

「借りる」ことの最大のメリットは、初期費用の負担が少ない点です。

まとまった頭金を用意する必要がなく、敷金や礼金、仲介手数料といった比較的少額の費用で新生活をスタートできます。

 そのため、若い世代や貯蓄に不安がある人でも住居を確保しやすいのが特徴です。

また、ライフステージの変化に合わせて住み替えができる点も、柔軟な選択肢を求める人にとって魅力的でしょう。

 

一方、「買う」場合のメリットは、何といっても資産形成にあります。

住宅ローンを完済すれば、自分の家として残るため、将来的に家賃を払い続ける必要がなくなります。

また、物件の資産価値が維持できるエリアで購入すれば、老後の住居確保だけでなく、相続資産としても活用できる可能性があります。

さらに言うと土地の資産価値が残る事で売却すれば、手元にまとまったお金が残ることになり、その資金を元に施設への入居や老後を好きな場所で過ごす資金を確保できると言うのも魅力的でしょう。

ただし、住宅購入には高額な初期費用が必要となることも多く、資産価値の変動リスクを伴うため慎重な計画が求められます。

 

以下に、買う・借りるそれぞれのメリット・デメリットをまとめて整理しました。

 

◆買う場合のメリットとデメリット

メリット

・資産として残り、将来的に相続や売却が可能

・住宅ローン完済後は住居費が抑えられる

・物件の価値が維持・上昇すれば資産形成の手段になる

・自分の好みに合わせてリフォームや改築が自由にできる

 

デメリット

・購入時の初期費用が大きく、頭金や諸費用が必要

・住宅ローンの返済が長期間にわたるため、経済的な負担が大きい

・資産価値が下がる場合、売却時に損失が出るリスクがある

・ローン完済後であっても固定資産税や保険・修繕費や管理費など、所有者として追加費用が発生する

 

◆借りる場合のメリットとデメリット 

メリット

初期費用が低く、まとまった資金を必要としない

・転勤やライフステージの変化に応じて住み替えが容易

・修繕や維持管理を自分で行う必要がなく手間がかからない

・地域や物件の選択肢が広く、環境を試しながら暮らすことができる

 

デメリット

毎月の家賃は資産にならず、出費が継続的に続く

高齢になった場合、賃貸契約の審査が厳しくなる可能性がある

家賃の値上げリスクがあり、固定的なコストで生活設計がしづらい

長期的に見ると支払った家賃総額が購入より高くなる場合がある

 

このようなメリットとデメリットをしっかりと把握して、将来を見据えた選択をすることが大切です。

 

 

戸建かマンションか?

 

  

 

家を「買う」にせよ「借りる」にせよ、「戸建」にするか「マンション」にするかという選択で悩む方も多いかもしれません。

「戸建」と「マンション」では、それぞれに異なる特性があります。

 

例えば、戸建は土地を所有するため、資産価値が安定しやすいという利点があります。

また、リフォームや改装の自由度がより高いため、自分たちのライフスタイルに合わせて家を作り変えることが可能です。

しかしその分、改装費・修繕費・メンテナンス費用はすべて自己負担となるため、日々の資金管理が大変という声も少なくありません。

 

一方、マンションは利便性が高いエリアに多く建てられており、日常生活に必要な施設が近くにそろっていることが一般的です。

加えて、管理組合が建物全体のメンテナンスを行うため、日常的な手入れに手間がかからない点も魅力です。

そう言った利便性の観点から老後の暮らしに駅近のマンションに移住される方も増えています。

ただし、利便性の対価として管理費や修繕積立金の支払いが必要であり、住んでいる限り定期的な負担が生じます。

 

また、所有者が増えるほど建物全体の意思決定が複雑になる可能性も考慮しなければなりません。

総合的に考えると、静かで広々とした環境を生かしたライフスタイルを重視する場合は戸建、利便性を求める場合はマンションが適しているでしょう。

 

では、家を「買う」場合とマンションを「借りる」場合では、費用はどれくらい違うのでしょうか?

具体的なシミュレーションで金額を比較してみましょう。

 

 

トータルの費用は購入と賃貸でどれくらい違うのか?

 

 

今回は、「2,800万円の一戸建て」を購入する場合と、「家賃9万円の賃貸マンション」に40年間住み続けた場合のトータル費用を算出して比較してみます。

 

◆購入の場合:2,800万円の一戸建て

 

【前提条件】

購入価格:2,800万円

頭金:600万円(借入額2,200万円)

住宅ローン金利:1.5%(固定金利)

返済期間:35年

固定資産税:年間12万円

修繕費:40年間で800万円

 

【計算内訳】

・住宅ローン返済額

毎月の返済額(2,200万円借入、金利1.5%、35年ローン):約6.6万円

返済総額(元利合計):約2,770万円

 

・固定資産税

年間12万円 × 40年:480万円

 

・修繕費

40年間のメンテナンス費用:800万円

 

【合計】
2,770万円(ローン返済)+ 480万円(固定資産税)+ 800万円(修繕費)= 4,050万円

 

◆賃貸の場合:家賃9万円のマンション

 

【前提条件】

家賃:月9万円(管理費込み)

更新料:2年ごとに家賃1ヶ月分

40年間同じ家賃で暮らすと仮定

 

【計算内訳】

・家賃総額

月9万円 × 12ヶ月 × 40年 = 4,320万円

 

・更新料

2年ごとに1ヶ月分 × 20回:180万円

 

【合計】
4,320万円(家賃総額)+ 180万円(更新料)= 4,500万円

 

◆購入と賃貸の40年間トータル費用の比較

 

・購入の場合(2,800万円の一戸建て):4,050万円

・賃貸の場合(家賃9万円のマンション):4,500万円

 

前提条件で必ずしも同じ地域の同程度の間取りが実現出来る訳ではありませんが、結果的に購入の方が約450万円安くなります。

賃貸の場合は何も残りませんが、購入の場合に2800万円のうち土地代が1400万円だとしたら不測の事態やライフスタイルの変化により老後資金確保の為売却した場合に、土地代は手元に残る可能性もあります。

そうすると差し引き450万円+1400万円で1850万円もの差が出る事になります。

 

◆考察

シュミレーション結果をもう少し詳しく考察してみましょう。

まず賃貸の場合は家賃や更新料を固定と仮定していますが、将来的に家賃が上昇する可能性も否定できません。

購入では、住宅ローンの返済が35年で完了すると仮定しているため、ローン完済後の住居費用がほぼ「固定資産税+修繕費」のみになる点が強みです。

注意しておくべきは住宅ローンを変動金利で組む場合は、金利の変動により支払利息が増える事もあり得るという事です。

 

今回の比較では購入の方が経済的に有利な結果となりましたが、このような試算は条件によって結果が大きく異なる場合も多く、あくまでも目安でしかありません。

立地の条件や住み心地が同程度であれば、購入と賃貸のどちらを選んでも物件の価値に基づいてトータル費用が収束することが多いので、差は縮まると考えられますし、新築物件を選ぶか中古物件を選ぶかによっても、トータルの費用は変わってきます。

場合によってはトータルの支払い金額がどちらも遜色無い、もしくは賃貸の方が安いという逆転現象が起こることもあり得ますがそれでも購入した住宅が資産として手元に残ることは大きなメリットのひとつでしょう。

 

最後に、新築と中古について考えてみましょう。

 

 

新築か中古か?

 

 

 

家を買う場合に「新築」か「中古」かで迷う方もいるでしょう。

新築物件は最新設備が整っており、断熱性能や耐震性など、現代の基準を満たした設計が施されています。

加えて、初めての入居者として心理的な安心感も得られるでしょう。

また、メーカーや施工業者から長期間の保証がつくことが多いため、初期のトラブル対応もスムーズです。

その反面、新築物件は昨今の材料費・職人の人件費の高騰を受けて価格が高い傾向があり、駅近や人気エリアでの新築はさらに高額になるため、予算を重視する場合には立地条件や間取りで妥協せざるを得ない場合がありますので予算と希望条件のバランスをしっかり考えることが大切です。

 

一方、中古物件は新築よりも立地や物件により数百万〜数千万のコストを抑えられるため、予算内で広さや立地条件を優先できるケースがあります。それにすぐに入居したいという場合でも選択肢に入る事が多いでしょう。

中古物件では周辺環境やコミュニティの成熟度を事前に確認しやすいという利点があるだけでなく、中古と言っても築浅物件であれば最新設備が導入されていたり、多少古くても購入後にリフォームやリノベーションを行い、理想の住まいを実現する楽しみもあるので中古である事がデメリットにならないケースも多々あります。

 

しかし、新築で購入しても将来の修繕費の積み立ては必要ですが、あまりに築年数が経過している物件では、購入後間も無く修繕費が発生する可能性も高くなるため、建物の状態を十分にチェックし必要な費用を見込んでおくことが重要です。

 

 

まとめ:ライフスタイルに合わせて最適な住まいを選択しましょう。

 

冒頭結論を書いた様に「このテーマに関して明確な答え」はありません。

しかしながら、借りるも買うも、戸建であってもマンンションであっても、中古でも新築であっても読者の方々のライフスタイルに合わせて選ぶ必要がある事には変わりません。

心に留めて置きたいのは、ライフスタイルを明確にするというのは職種・家族構成なども含めた人生設計や月々の支出・将来の資産形成なども含めてある程度将来を見据えた期間を元に考える必要があるという事です。

一度決めたライフプランが数年後に変化すると言うことは大いにあり得ることなので、どの選択を行うにしても余裕を持った計画を立てておく事が重要です。

皆様のお住まい探しのお役に立てれば幸いです。

 

 

大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をお考えならイエタッタへ

 

最終的に、「借りる」か「買う」かの選択を決めるのは、自分自身の価値観やライフプランです。

例えば、「安定した収入がある」「長く住み続けたい地域が決まっている」という場合には、購入が現実的な選択肢になります。

一方で、「まだ将来の計画が固まっていない」「柔軟な暮らしを楽しみたい」という場合には、賃貸の方が理にかなっているかもしれません。

 

大切なのは、感情に流されず、冷静に選択肢を比較検討することです。

それぞれの特性を理解し、自分や家族に合った選択をすることが、満足できる家づくりへの第一歩と言えるでしょう。

この記事が、そのためのヒントとなり、迷いを解消するきっかけとなれば幸いです。

 

また、専門家の意見を取り入れるのも有効な手段です。

ファイナンシャルプランナーや不動産会社に相談することで、自分では見落としがちなポイントに気づけるかもしれません。

 

イエタッタには、理想の家づくりについて無料でファイナンシャルプランナーに相談できる窓口があります。

大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山で注文住宅をご検討中の方は、イエタッタへお気軽にご相談ください。

 

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