平屋で叶えるシニア世代の快適な住まいと介護の工夫|大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山の注文住宅ならイエタッタ
2024.10.16
2024.10.16
目次

平屋は、シニア世代にとって住みやすい住まいの形のひとつです。
階段の昇り降りがなくフラットな間取りのため、移動がスムーズに行えるほか、転倒のリスクも軽減できます。
ここでは平屋のメリットや平屋を建てる際に気をつけたい各ポイント、安全に暮らすための工夫などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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シニア世代が求める住宅には、快適さと安全性が求められます。
特に平屋は、高齢者にとって利便性が高く、多くの人が選ぶ人気のスタイルです。
ここでは、シニア世代に適した平屋の特徴や広さ、そしてバリアフリー設計の重要性について詳しく解説します。
平屋は、一階部分のみの構造で階段がなく、高齢者にとって安全で快適な住環境です。
特徴としては動線がコンパクトになり、バリアフリーの設計や維持管理のコストが少なくて済む点があげられます。
また、家族間のコミュニケーションが取りやすいため、互いの様子を把握しやすいのもメリットです。
平屋に適した広さは個々のニーズによって異なりますが、一般的には50平方メートルから100平方メートル程度が理想的とされています。
必要最小限の広さを確保しつつ余分なスペースを省くことで、掃除や管理の負担を少なくすることが可能です。
ただし、車椅子の使用を想定している場合は、ある程度広さに余裕を持たせた方が良いでしょう。
高齢者の安全や自立を支える要素として、バリアフリー設計は重要な存在と言えます。
段差の解消、廊下の幅を広くする、手すりの設置、滑りにくい床材を使用する等、住宅の各箇所に気を配ることで住宅の安全性を高められます。
さらに、玄関にスロープを設置したり引き戸を採用したりすることで、身体機能が衰えた後でも長く快適に住める住宅が実現できるため、こうした要素にも注目しておきましょう。

高齢者や身体の不自由な方が安心して暮らせる住宅づくりには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、高齢者向け住宅の具体的な設計方法について、場所ごとに詳しく説明します。
玄関は引き戸を採用し、開口部を広めに設計しましょう。
靴の脱ぎ履きのためのベンチや、車椅子の保管スペースも確保すると便利です。
スロープや手すりを設置することで、段差を最小限に抑えられます。
リビングは各部屋の中でも家族の中心となる空間です。
十分な広さを確保し、車椅子でも移動しやすいよう家具の配置に配慮します。
また、床暖房を導入すると温度差による体調不良を防ぐことができます。
寝室は介護のしやすさを考慮して、ベッドの周りに十分なスペースを確保します。
クローゼットは車椅子でもアクセスしやすい引き戸式がおすすめです。
また、非常時に備えて寝室からの避難経路も確保しておきましょう。
浴室の床は滑りにくい素材を使用し、手すりを適切に配置することで転倒リスクを下げられます。
浴槽の縁を低くし、シャワーチェアの設置スペースも考慮すると良いでしょう。
また浴室の窓には断熱窓を使用し、浴室内外の温度差があまり生じないようにすることもポイントです。
廊下の幅を90cm以上確保することで、車椅子を使用しても楽に通れるようになります。
その他、手すりを連続して設置する、夜間でも安全に移動できるよう足元灯やセンサー付き照明を取り入れるといった配慮も大切です。
車椅子での使用を想定し、手すりを設置や広めの空間を確保するのが良いでしょう。
緊急時のコールボタンを導入することで、もしもの時にも安心できます。
駐車場は乗り降りしやすいよう十分なスペースを確保しましょう。
庭に出る際にも、手すりやスロープがあれば安全に出入りできます。
各エリアの細かな部分に気を配ることで、高齢者や身体の不自由な方にとって、より安全で快適な住まいを実現できます。
住宅内の安全性を高め、安心して長く暮らせる環境を整えましょう。

高齢者や身体の不自由な方が安全に暮らすためには、住宅の設計に工夫が必要です。ここでは、手すりやスロープの設置やヒートショック対策など、具体的な安全対策を紹介します。
高齢者や身体の不自由な方が暮らしやすい住宅にするには、手すりやスロープの設置が欠かせません。
中でも、スロープの角度は移動のしやすさに大きく影響します。
スロープ角度の目安としては、「1/12」(角度にして約4.76度)が推奨されます。
このくらいの角度であれば車椅子でも自力での上り下りがしやすく、介助者にとっても負担が少ない角度です。
また、屋外では「1/15」が基準となっています。
建築基準法では「1/8」が限度となっていますが、上り下りの負担が大きくなるためあまり推奨できません。
部屋間の温度差による急激な室温の変化は、ヒートショックなどの重篤な症状を引き起こす恐れがあります。
そのため、ヒートショック対策として浴室の断熱性の確保は重要です。
浴室暖房機の設置、断熱材の使用などによって家全体の温度を均一に保つことを心がけましょう。
住宅内での転倒は高齢者にとって骨折などのリスクがあるため、なるべく転ばないような工夫が重要となります。
玄関や浴室の出入口などの段差をなくし、床材に滑りにくい素材を使用しましょう。

老後を充実させるためには、趣味を楽しむための快適な空間づくりが大切です。ここでは、シニア世代が安心して趣味に打ち込める、工夫を凝らした空間づくりのポイントを紹介します。
読書を趣味にする場合は、独立した書斎よりもリビングに隣接したスタディコーナーがおすすめです。
家族の気配を感じつつ、適度なプライバシーを確保できます。
オープンな空間にすることで部屋にこもりがちになるのを防ぎ、家族とのコミュニケーションも促進できるでしょう。
映画や音楽を楽しむ場合は、部屋を防音設計にするのがおすすめです。
年齢を重ねると聴力は低下していくため、テレビの音量が大きくなりがちですが、壁や床に防音材を使用することで隣接する部屋や階下への音漏れを防ぐことができます。
ガーデニングを楽しむ場合は、庭に花壇を設けるのもおすすめです。
道具や肥料の収納には、アクセスしやすい土間や物置スペース、ガレージを活用すると良いでしょう。
安全性を確保するために、庭に出るまでの通路を広く設計する、スロープや手すりを設置するといった配慮も大切です。
料理を楽しむには、広くて作業しやすいキッチンが欠かせません。
収納は手が届く範囲に配置し、明るい照明や安全性の高いIHコンロを採用するのもおすすめです。
水栓をレバー式にすると、軽い力でも操作できるため使いやすいでしょう。

平屋は段差がなく移動しやすいため、高齢者にとってメリットの多い住宅です。
しかし、室内へのアクセスのしやすさから、防犯面で考えると侵入されやすいというデメリットも存在します。
シニア夫婦二人で安全に暮らせる住居にするためには、以下のような防犯対策を行うことが大切です。
窃盗犯の半数以上は窓から侵入してきます。
そのため、防犯ガラスにする、防犯フィルムを貼る、面格子を設置する、補助錠を付けるといった対策がおすすめです。
窓を割っての侵入が難しくなるため、防犯上の効果が高い対策と言えます。
庭や玄関先に、人の動きに反応してライトがつく人感センサー式のライトを設置するのもおすすめです。
空き巣が夜に侵入しようとした際に急に照らされるため、その段階で侵入を諦めさせることができるでしょう。
また、庭先に防犯砂利を敷くのも効果的です。
防犯砂利は踏むと大きな音が出る砂利で、ホームセンターなどでも購入できるため簡単に導入できます。

移動のしやすさや高い安全性などメリットの多い平屋ですが、2階建て住宅と比べてデメリットとなる点もいくつか存在します。
ここでは平屋のデメリットや対策、2階建て住宅との比較について解説します。
平屋を建てるには広い土地が必要であり、建築費用も高くなりがちです。
そのため、土地選びの際には建築予定地の面積をよく確認し、なるべく家の形をシンプルにするといった工夫がおすすめです。
また、周囲に高い建物が多い場合、日当たりの関係で家の中が暗くなってしまうことも。
十分な明るさを確保するには、窓の位置や数を工夫したり、天井に窓を付けたりするといった対策が必要です。
近年数多く発生している豪雨や水害ですが、平屋の場合は2階に避難することができないため、浸水被害のリスクがあります。
こうした被害を回避するには、国土交通省が公開しているハザードマップや自治体の公式サイトで浸水想定区域を確認し、平屋を建てる土地の安全性を確かめておきましょう。
2階建て住宅は、平屋に比べて狭い土地でも住宅内に広い面積を確保できます。
また、2階建ては部屋数が多く確保できるためプライバシーの確保も容易です。
そのため、人通りの多い道路沿いに住宅を建てる場合は、2階建て住宅も選択肢に入ってくるでしょう。
ここまでシニア世代に快適な平屋の設計について説明しました。大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山で平屋をご検討の方は、老後もどのように快適に過ごしていくかも視野に入れながら、この記事を参考に住宅を検討することをおすすめします。注文住宅以外のことでも住宅に関するお悩みや気になることがありましたら、お気軽にイエタッタへご相談ください。